だいこく小児科クリニック

子どもの病気

発熱の場合

●こどもの発熱は?

一般にこども達は体温37.5℃を超える場合に発熱があると考えます。
朝は体温が低い傾向にありますから、朝から37℃を超えているようならば、
微熱があるかもしれませんから、注意してあげてください。
また、赤ちゃんの場合は身体を温めすぎたりして一時的に体温が上がることもありますので、
そういう時には薄着にして様子をみて、37.5℃以下になるようであればあまり心配はいりません。

●生後3か月未満の発熱は?

赤ちゃん、特に生後3か月未満の赤ちゃんの場合には、
発熱の原因が重篤な細菌感染による 可能性がありますから、
すぐに医療機関を受診することをお勧めします。
意識障害やけいれんなど容態が急に悪化することもありますから要注意です。

●こどもの発熱の原因は?

こどもの発熱の原因には多くの疾患があります。
かぜ症候群
急性咽頭炎
急性扁桃腺炎
急性中耳炎
急性副鼻腔炎
急性気管支炎
急性肺炎
突発性発疹症
インフルエンザ
プール熱
ヘルパンギーナ
手足口病
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
麻疹(はしか)
風疹
水痘(みずぼうそう)
EBウイルス感染症(伝染性単核球症)
溶連菌感染症
尿路感染症(急性腎盂腎炎)
細菌性胃腸炎
細菌性髄膜炎
川崎病

●発熱時の注意点は?

こどもの発熱には下記の点に特に注意して観察してください。
①元気や機嫌はどうですか?グッタリしていますか、それとも機嫌良く遊んだりしていますか?
②水分はちゃんと摂れていますか?吐いたりしていませんか?
③ずっとウトウトしているとか、反応がないとか、意識状態がおかしいことはありませんか?
④喉や耳、頭、おなかなど、どこか痛みを訴えたり腫れたりしていませんか?

●家庭での対処法は?

体温39℃を超えるような高熱であっても、こどもが比較的元気で機嫌も良ければ
あまり心配でないことも多いので、夜中などであれば翌日朝まで様子をみてください。
水分を十分に摂取できれば、汗をかあて熱は下がりやすくなります。
つまり、発熱のときには、こどもの好きな飲み物でいいので、
水分を十分に摂取するようにしてください。
水分も摂れないという場合には、重篤な状態のこともありますので医療機関を受診してください。
吐いたり意識状態がおかしい場合には、髄膜炎や急性脳炎・脳症の可能性がありますから
直ぐに医療機関を受診することをお勧めします。
発熱に伴うけいれん発作は、熱性けいれんといって、乳幼児の5~10%に起こります。
多くの場合は心配ありませんが、けいれんが10分以上続くような場合には、救急車を呼んでください。